iPhone6→iPhone になって1週間が経った
2年半ぐらい愛用していたiPhone 6がついに限界になったので、iPhone Xに買い替えて1週間が経った。
購入前はホームボタンがないことが不安だったりあれこれ戸惑ったりしたが、そのまとめ。
買い替えるまで
妖精の鱗粉
このITとかいう業界にいる若い人間の中で自分が異色だと思うことのひとつに、ガジェットに関心がほとんどないことが挙げられる……と思っている。周囲がスマートウォッチにしている中、機械式時計に手を出し、毎日せこせこと竜頭で時間を微調整*1していることからも明らかだと思う。
だが、おそらく私はスマートフォンが使えないタイプの人間ではない。iPhone歴は8年になるし、もうこれで買い替えも何度目かである。
ではなぜ興味がないかというと……とにかく興味がないのでどうしようもないのだが、なんだか興味がないのである。
ただ、昔は新作ゲーム機に心躍らせた人間だし、新しもの好きの部分も持ち合わせているつもりなので、新作ガジェットが楽しみ過ぎてapple storeに並ぶ人の気持ちはよくわかっているつもりである。
そんなこんななので、iPhone 6とも3年ぐらい付き合った。先代のiPhone 4ともいわゆる2年縛りを超えて長い付き合いをした*2が、最近ついに諦めて、iPhone 8かiPhone Xにすることにした。
その理由は、画面割れである。去年の夏に割れてから、どんどん割れが広がっていき、液晶は無事ではあるものの、触るたびに何かキラキラした粉が手につくようになった。そう、さながら、妖精の鱗粉みたいな――。
……どう見ても割れた画面の破片です。本当にありがとうございました。
そんなわけで、画面が全部散ってしまう前に買い替えよう、という話になったのであった。
iPhone X + (PRODUCT)RED
ところで今回は、iPhone 8を買うつもりでs〇ftbankショップに駆け込んだ。
理由は簡単で、iPhone 8にしか(PRODUCT) REDがないからである。元々私は決まって好きな色というものがないのだが、生まれて初めてiPod nanoを買ったとき、REDの趣旨を知り、どうせ好きな色がないならこれを選ぼうと決めたのがきっかけで、REDがあるものについては全てそれを選んできた。
これまでiPhoneにはREDがなかったので諦めてきたのだが、いよいよ偽善者としての本領発揮……ということで、iPhone 8を買う気で白い犬のお店に行った。
……で、iPhone Xを買って帰ってきた。
いや、だってさ。
クルーのお姉さんが、「Face IDは眼鏡の方でも大丈夫ですよ」って言うんや。
「写真もiPhone Xの方が綺麗ですよ」って……。
わかったろう? どんなに偽善者ぶったところで新しもの好きがお前の正体なのだ。
新しもの好きこそが、お前なのだ……! これからも、ずっとな……。
フハハハハ……。ヒャアッハッハッハァ……!!
そういうわけで、あっさり宗旨替えしてしまったのだが、私は実は別の情報をつかんでいた。
すなわち、(PRODUCT) REDは機種本体だけでなく、ケースとかその他色々でも展開しているという事実である。
そこで私は、お客様のようなおっちょこちょいさんがスマホを裸族で持つのは自殺行為ですとばかりにソフトバンクセレクションのケースを勧めてくれるお姉さんの制止を振り切り、一路、銀座だか渋谷だかのapple storeに走り、iPhone X用のREDなケースを買ったのだった。
これまで松坂に12億も払ってきたんだから、私がここでケースを買わずともあの会社が潰れることはないだろうし。
iPhone 6→iPhone Xになって1週間が経った
で、ここからが本題である。
いなくなってしまったホームボタンのこと、ときどきでいいから、思い出してください。
ご存知の通り、iPhone Xにはホームボタンがない。このことにもっと苦しむかと思ったのだが、戸惑ったのは最初の5分ぐらいで、今となっては大した問題ではなくなっている。
むしろ問題なのは、コントロールセンターを出す時のスワイプの向きが変わったことである。機内モードやらWi-Fi切断やらで、私はしょっちゅうコントロールセンターを使うのだが、意外と慣れない。
No Music or No Battery
ジャックが変わり、充電しながらイヤホンができなくなった。
後述する通り、ワイヤレス充電器とBluetoothイヤホンを買ったので今のところ問題になっていないが、はっきり言ってめちゃくちゃ不便である。
スクショぱしゃぱしゃ問題
スクショのコマンドが簡単になったのだが、お陰で朝寝ぼけてiPhone Xを握りしめるたびにスクショをとってしまっている。
あと、iPhone Xになって撮影音が相当小さくなった気がするのだが、盗撮防止の件との絡みは大丈夫なのだろうか?
Face IDはばっちり
一方、Face IDについては、かなりの精度がある。以前から言われているように、暗い中では使えないが、眼鏡のある状態で登録したにも関わらず、裸眼の状態でも普通に使えるし、速度も速いのでとても便利である。
全体的に言うと……
正直、今のところ、大きな不満はない。
元々iPhoneひとつとってもめちゃくちゃ使いこなしているわけではないとはいえ、Face IDなんかは確かに結構便利だし、画面も大きくなった*3のも事実である。
もう、これで(PRODUCT) REDが出れば、言うことはない。
周辺機器たち
ちょっとわがままなワイヤレスチャージャー
RadPowerのワイヤレスチャージャーを導入した。先述のREDなケースをつけたままでも充電できる上、速度も早い(フル充電まで2~3時間?)なので便利なのだが、コンセントから直接挿さないと充電できないっぽいので、モバイルバッテリーとかを経由できない*4のが大変不便である。
so〇tbankのお姉さんには、「PC使いながらPCのUSBポートから充電できますよー」って言われたのに!
そんなんだからいつまで経ってもサファテが戻ってこないんだよ。
はじめてのBluetoothイヤホン
ハーラル1世のうどん
先述の通り、イヤホンもBluetooth対応のものにした*5。
iPod nanoからiPhoneに切り替えた人間なので、iPhoneのことを電話機能を持ったiPodだと思っているだけに、音楽を聴くということは結構大切にしているつもりなのだが、インナーイヤー型のBluetoothイヤホンが全然ないという大問題に直面した。
インナーイヤー型というのは、ざっくり言うと新しいiPhoneを買ったときについてくるイヤホンと同じ形のやつで、耳奥まで突っ込むタイプのものはカナル式と言われている。空気圧の都合なのか何なのか、私はカナル式を使うと吐き気がするので、インナーイヤーを使い続けているのだが、カナル式に比べて密閉度が低いため、音漏れのリスクが高く運動時にも向かない一方、裏返せば外の音や自分の声が聞こえやすいため、通話時は役立つ*6し、電車通勤中などは車内アナウンスがちゃんと聞こえるという長所もある*7。
これまで私はオーディオテクニカ贔屓だったのだが、とにかくBluetoothがない。
インナーイヤー型のBluetoothイヤホンで一番有名なものといえば、勿論AirPodsことうどんである。
しかし、私はうどんを使うわけにはいかない。価格的な厳しさもさることながら、左右で別々のパーツとか、どちらか失くすに決まっているからである。
そういうわけで、地元の電気量販店でかろうじて売っていたhappy plugsのイヤホンを買ったのであった。
遠きミズカルズから
happy plugsはストックホルムの企業である。北欧というと、ikeaとNokiaとLinuxとムーミンぐらいしか知らないのだが、何はともあれフォトジェニックな印象を受けるし、結論を先に言うと、音質も決して悪くない。
ただ、一つだけ文句をつけるとすると、取扱説明書があまりに不愛想すぎて、ほぼ手探り状態という点である。Bluetoothに不慣れな私にも責任があるのは分かっているが、それにしてもあまりにも少ない。
ついでにハングルの説明文の上にしれっと「日本語版」と書いてあったり、かのミッドガル ミズカルズと東アジア世界の距離の遠さを感じずにはいられなかったりもする。
でも、インナーイヤー派としては、インナーイヤーのBluetoothを出してくれただけでAll OKなのである。
画面シールは必須です
先々代(iPhone 4)は、画面シールの隙間から割れて、先代はそもそも画面シールを貼らなかったせいで割れたので、今回はちょっと奮発したうえに、sof〇bankのお姉さんにお願いしたところ、流石はプロ、めちゃくちゃきれいに貼ってくれた。
果たして、値の張るシートは本当に効くのか?
この点については、今後が楽しみである。加治屋のように。
まとめ
意外となんとかなる。
おそらく100番煎じぐらいだが、「いなくなってしまった~」ネタを入れられただけで満足である。Xだけに。
*1:毎日1分か2分ずつずれている。もともと機械式時計はクォーツ式に比べて時間が狂いやすい。加えて、電子機器だらけの環境で使っているので時期を帯びやすく、その影響を受けてしまっているものと思われる。
*2:これには理由があって、使用後1年ぐらいで、LEDライトの不具合を理由に新品と取り換えてもらっているためである。
*3:この大画面に、国内の一部アプリではまだ対応できていないところもある。
*4:こういったことを示す用語があることを確かわわわIT用語辞典で読んだ記憶があるのだが、単語が出てこない……!
*5:これまではBluetoothな私物といえばマウスぐらいだった
*6:iPhoneがインナーイヤー型を同封する理由もここにあると思っている。
*7:イヤホンといえば、カナル型やインナーイヤー型以外にもイヤーフック型(耳掛け型)というのもあるが、耳の裏の皮膚がなんか痛くなるし、もっと言えば常時眼鏡をかけている私とは相性がすこぶる悪い。