ゴーゴーカンダチメ

自称"文系プログラマ"のkandachime11による備忘録。

結局、20代のうちに何をすればいいのか

いつの間にか20代も5合目に差し掛かった。
振り返るとこれまでの約5年間というのは結構忙しく、はじめの2年間は大学でわたわたし、その後の2年間で転職を経験して、やっと最近落ち着いてきた感がある。

そういうわけで、「20代でやっておきたいこと」とかを真面目に考えるだけの時間的・精神的猶予がないままここまできてしまったのだが、そろそろ考えても良いだろうと思い、本屋に向かった。

 

……20代に向けた指南書、多くね?

 

昔はおそらく直接行われていたであろう、「年長者の人生訓語り(※往々にして自慢話の割合が高い)」が本という形をとるようになったらしい。

だが、確かに、学生で企業して、誰かに雇用された経験がない人と、ずっと大きな組織に所属した人では、意見は違うはずである。だが、そんなに大量の本を買う余裕はない。

そこで今回は、適当に検索して上位にヒットした5記事の内容をまとめ、その中で上位に来たものについて考察したい。

 

 

参考にした記事一覧 

trave-writer.hatenablog.com

 

matome.naver.jp

 

www.ikedanoriyuki.jp

 

www.buzzfeed.com

 

style-knowledge.com


お金(5記事)  ……△

5記事全てで言及があった唯一の項目は、何と言ってもやはりお金のことだった。

この結果については、「確かに」としか言えないわけだが、興味深いのは、内容は正反対という点である。

具体的には、「貯金すべき(投資含む)」が3記事、「貯金するべきではない」が2記事という結果になった。


「貯金すべき」派の言い分は言うまでもないことなので省略するとして、「貯金するべきではない」派の発想の源は、「若いうちの経験は買ってでもしろ」という諺に集約されているように思う。つまり、苦労を買うためには元手が必要であり、つまらん貯金などより大切、という話である。

確かに、学生のアルバイトでは10万円も稼げれば上の上だが、社会人になって月収10万円というのはいささか寂しい。経済的な負担を強いられているのであればやむなしだが、そうでもないのに、学生のうちから、単純に貯金だけを目的にアルバイトをするのは、非効率的と言えるだろう。

 

私は、収入の2割ぐらいを貯金している。一時無職だった時期があったのだが、この貯金を切り崩したおかげで生き残れた。しかし、一応使い道は考えて貯金しているし、例えば5割とかを貯金するつもりはない。
ちなみにその無職だった時期に学んだのだが、長い年月の中で物価が変動するように、個人の中でも、収入によって物価は変動する。今は、必要とあれば即座に数万円が出せるぐらいには余裕があるが、無職の時には、1000円札をもらって泣くほど喜んだこともあったことを考えると、当時と今で、お金の価値は全く違う。苦い経験だが、それを学べたのは良かった。

投資は……勇気が出ないな……。


対人関係(5記事)  ……△

社外の人と交流すべしという内容や、色々な人と交流すべきという記事が多い(各2記事)他、生涯の友人を作るべきという記事も。
これは私の切なる実感だが、社外の人と交流というのは、勿論ビジネス上でも意義のあることだが、職場で人間関係が完結してしまうと、職場でストレスを受けた場合、どうしようもなくなるので、絶対に必要である。


恋愛(4記事)  ……(ノーコメント)

50代になる私の親の世代が20代だった頃(つまり約30年前)の20代向けの指南書には、「就職すること」と「結婚すること」が求められていたというが、恋愛は今でも20代の重大な問題である。中には、恋愛を人間関係のスキル向上のツールとして考えるという向きもあった。
これについてはノーコメントと言いたいところだが、周囲を見ていると、時期というのがある気がするので、急ぐ必要はないと考えている。とはいえ、20代の10年間という長いスパンで見たときに、恋愛の適齢期が来ているということを意識するのは重要だろうし、恋愛を通して、良くも悪くも変化があった人は、私の周りにも多い。


英語(3記事)  ……×

私が大学を卒業して数年後に退職した史学科の恩師も、「英語はやりなさい」と言っていた。
CAや販売職など、英語を中心とした仕事ではないので、英語が必須という状況にはまだ置かれていないが、「英語ができたほうが絶対に道が開ける」という状況はこれまでの数年間の間にも何度もあった。


読書(3記事)  ……△

これはもう一生涯言われることだとは思うが、確かに、意図的に時間を設ける必要があるように思う。


大きな失敗(2記事)  ……△

失敗は人を大きくしてくれる……というのと、30代や40代で大きな失敗をした時に比べて、損害が小さく済むというのもポイントが高い気がする。
大失敗というと、私は第二新卒として今の会社に入社した。……というわけで、いわゆる新卒カードを喪失しているわけで、失敗と言えば失敗なのだが、「20代で必要な失敗だったか」と訊かれるとちょっと怪しいところである。

 

ブログ(2記事)  ……〇

現代はTwitterやそのほかSNSも盛んだが、あえてブログを勧める理由は、長文が書けるからだとか。

ちなみにこの記事はおよそ3400字もあるが、内容を簡潔にまとめるのも才能だと思う。

 

趣味(2記事)  ……△

趣味がない人はどうしたら良いのかという疑問が残るが、確かに無趣味の人というのは、仕事とかで何かがあったときに脆い気がする(※あくまでも個人の感想です)。

 

運動(2記事)  ……×

それまでひたすら上り調子だった体力が、30代以降は下り坂に転じるから……といういたく現実的な理由。非常に耳が痛い。
学生時代は習い事で武道をやっていたが、色々あってやめてしまった。もともと貧弱貧弱ゥなので、ちょっと鍛えないと命の危機があるのではないかと密かに危惧しているが、すぐに身体を壊したりするので、習い事より、単独でできることを選んだ方がいい気がする。

 

挑戦(2記事)  ……△

先ほどの「大きな失敗」と似ている上に、10代の頃も「挑戦しろ」とか言われた気がするが、確かに大事なことなのかもしれない。
私にとって最大の挑戦は、19歳の時の短期留学である。短期留学そのものは挑戦でも何でもないが、初めて飛行機に乗ったのも、初めて海外に行ったのも、初めて親元を1週間以上空けたのもあの時だったし、得たものは大きかった。

 

両親に感謝する(2記事)  ……〇(?)

自分が親になる前に……という意味でも必要なことだし、ついでに感謝しようとした時に親がもういなかった、なんてことになったら取り返しがつかないという意味でも必要なことだろう。

 

一流に触れる(2記事)  ……△

言いたいことは分かるが、これは難しい問題をはらんでいて、「交流する人を選ぶ」という意見もあるのだが、そうなると上記の「様々な人と交流する」と矛盾する。例えば、「社長さん」としか交流しないが、業種は選ばない、みたいなことはできるが……。
加えて言うと、どんな人を選べばいいのかも難しい。収入はあっても家庭が崩壊している人もいるだろうし、組織の中で従順な人も、そうでない人もいるだろう。20代は、この辺りの見る目を養う時期なのかもしれない。
実はこの点については意識しているが、実現できるかというと、ちょっと怪しい。

 

旅行(2記事)  ……〇

一人旅という内容もあった。
私は趣味が一人旅なのだが、確かに一人旅はいわゆる大人に必要なスキルの何割かが自然に含まれている気がする*1。とはいえ、平日を数日つぶして遠くに出かける、とかは社会人になってからではかなり難しいので、逆に大学生に、「一人旅をした方がいいぞ」と言ってやりたい。
最近は名古屋に行ったり札幌に行ったりしているが、行きたい場所はいくらでもある。だが、海外には全く行けていないというのは問題かもしれない。

 

飲み会(2記事)  ……△

それぞれ「先輩とサシ飲み」、「惰性は断る」という内容。
思えば大学の頃は、多かれ少なかれ無茶な飲み方、無駄な飲み会に振り回された経験がある人は多いだろうし、私もそのひとりだが、同じノリで振り回されて、人生を浪費してはいけないよ、というのは、最近周囲を見ていると本当に思うことである。

 

仕事(2記事)  ……?

転職/休職OKという記事と、夢中になれという記事。自分の時間も大切に、という意見もあった。
仕事をどうとらえるかというのは本当に人それぞれだが、今のところ、今は色々な仕事観に触れる時期なのかな、と考えている。


とまあ、自己評価をしてみたが、△ばかりである。
とりあえず……とりあえず、運動、しようかな……。

*1:意外なことだが、一人旅の方がコミュニケーション能力が必要だったりする。