ほぼ日weeksのエグゼクティブラインの変遷のまとめ
能率手帳じゃないけれど能率手帳の流儀
私の密かならざる趣味(というか属性)のひとつに手帳マニアというものがあるのだが、我々の業界において、一種バイブル的な存在となっている有名な本に、『能率手帳の流儀』というものがある。
この本はその名の通り能率手帳(現NOLTY)についての本なのだが、手帳のハウツーが載っているいわゆる手帳本とも、あるいはほぼ日やジブン手帳が毎年出しているガイドブックとも違っていて、しかし良い本だった。
この本を手に入れてから、もう何度か通読しているのだが、最近やっと職場にも慣れてきたので、著者でJMAM会長の野口 晴巳氏の使い方を私も真似してみたいと思ったものの、わけあって能率手帳1(もっと言うとゴールド)は別の使い道をしてみたいと思っているので、前々から関心があったほぼ日weeksのエグゼクティブラインであるファインクラシックに手を出してみることにした。
ところで、『能率手帳の流儀』で語られる手帳の使い方は、保存することを強く意識している*1。ちゃらんぽらんな生き方をしているくせに、長年運用するとなると突然統一感とか継続性とかそういったしょうもないことを考えてしまう性格なので、一度決めたら今後ともほぼ日weeksのファインクラシックを使っていきたいと思い、それを占うため、過去のほぼ日weeksのエグゼクティブラインを見てみることにした。
というわけで、やたら前置きが長くなったが、要は、ほぼ日weeksのエグゼクティブラインの変遷のまとめ、という記事である。
ほぼ日weeksのエグゼクティブラインの変遷
前提
ほぼ日手帳というのは、糸井重里氏が主宰するほぼ日刊イトイ新聞の出している手帳である。1月はじまりのほかにspring(4月はじまり)があるが、ラインナップそのものは大きく変わらない。
2011年 ~黒一択の時代~
ほぼ日手帳のことを私が知ったのはかれこれ12年前だったのだが、2011年にweeksがラインナップに加わると聞いた時、「いよいよほぼ日も駄目か……」と考えたのを覚えている。ほぼ日手帳の大きな売りは1日1ページだと思っていたからである*2。
それが色々あって今まで続いているので、大したものである。
この年は、今でいうホワイトラインのブラックしかなく、ウェブページを見ても、かなりビジネス寄りになっていることがわかる。当時の私が拒絶感を抱いた理由も、単に1日1ページでないからだけでなく、当時の私が考えていたほぼ日らしさ(非常にざっくり言うと落ち着いたライフスタイル)からかけ離れて見えたからだったのかもしれない。
2012年 ~ほぼ日っぽさ倍増~
ホワイトライン以外もラインナップが増え、また「お言葉」こと今日のひとことも加わったことで、だいぶほぼ日らしさを取り戻しているものの、価格帯はおおむね2000円前後で、まだまだ高級路線のものはない。
2013年 ~シープスキン登場~
地味な変化として、この年からURLが/techo/weeks/西暦から/techo/西暦に変化。
サイトも一気にほぼ日らしさが復活し、コンセプトとしては現在のものにだいぶ近づいている気がする。
そしてこの年から、高級感あるシープスキンが追加。その名の通り、羊の革である。色はナチュラル/ダークブラウン/ブラックの3色で、価格は5,250円。
ところで、ここまでも何度か名前を出しているが、革張りの週間手帳でこのくらいの価格帯というと、どうしても意識してしまうのが能率手帳ゴールドである。
ゴールドもヤンピーと呼ばれる羊革を使っているのだが、価格が5,184 円(2018年度版)と、かなり肉薄している。ほぼ日手帳と能率手帳を使う層は必ずしも一致しないのだが、色々意識しないでもない。
また、当時はコットンポーチに入っていたらしい。
2014年 ~シープスキン、ちょっと値下げ~
この年のシープスキンは、ナチュラルとブラックの2色構成。価格は4,860円。
2015年 ~ナチュラルがキャメルに~
この年のシープスキンは、キャメルとブラックの2色で、今と同じ紙袋に入っていることが明記されるようになった。
2016年 ~エグゼクティブラインの消滅~
なんとエグゼクティブラインがない。この年、私は友人にどせいさん柄のweeksを贈ったのだが、確かに紙袋に入った手帳は見た記憶がない。
2017年 ~ファインクラシック登場~
しれっとファインクラシックが登場。黒と赤の2色で、価格などは今年と同じ、3996円。
2018年 ~よく考えると黒がない~
そして今年。色はワインレッドと、私が使っているエスプレッソの2色。そう、いつのまにか黒が無くなったのである……。それはつまり、結構気に入っているこのエスプレッソも、来年にはなくなっていてもおかしくない、ということなのだろう。
総括
ほぼ日手帳は使っているものの、weeksを導入したのはつい最近だったので、正直weeksの歴史にはあまり詳しくなかったのだが、途中で消滅したり、カラーバリエーションがやたら変わったり、色々大変だったことはよくわかった。
そもそもほぼ日手帳は、Hobonichi Plannerを除くと、毎年同じカラーバリエーションのものがほとんど存在しない。個人的にはエグゼクティブラインそのものは残してほしいが、色が毎年ちょっとずつ変わるのは、それこそほぼ日らしさと言えるのかもしれない。